この記事で音質の違いがはっきりわかるようになる【試聴・図解】

音楽鑑賞

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ヘッドホン・イヤホン、スピーカーのレビューを見ていると音質云々のレビューを必ず目にするのではないでしょうか。

そして疑問に思ったりしませんか

そんなに音質の違いなんてあるのか、何が違うのかわからない、なんとなく違う気がするけど具体的に何が違うのかわからない。

音質にこだわりのある人、つまり詳しい人はよくわからない専門用語を並べて音質を評価してるけど、何言ってるかわからない。


その辺りの疑問を実際に音を聴いて、解決しようという試みです。
聴き比べの際はイヤホン・ヘッドホンの使用を推奨します

おそらく、この記事を読み終わる頃には、

普通の人よりは音質の違いを聴きとれるようになっているはずです

先に注意事項を書いておきます。

・イヤホン・ヘッドホンの使用を推奨しますが、その際、音量の設定に注意してください

・下記の記述内容の全てが実際の音質の違いに相当するわけではありません



では順番に解説していきます。


周波数

重低音低音高音のことです。

サブベース、ベース、ロウ(Low)と低音だけでも呼び方は色々あります。

そしてこれらは全て”音”なので周波数で表すことができます。

表記としては~Hz、ヘルツになります。

EQ、イコライザーを聞いたことある人はまさにあれは、この周波数を調整するものです。
例えば、iTunesにも搭載されているイコライザーがあります。↓

画像下に書いている32、64、125などは32Hz、64Hz、125Hzということです。

実際に聴いた方が早いので周波数別に聴いてみてみてください。

低音



まずは低音からその違いを聴いてみます。

30Hz(0Hz~30Hz)

おそらく聴こえないと思います。30Hzあたりだと聴こえるというよりは地面などが揺れる音域で、クラブやライブ会場などで、低音で地面や自分の身体が揺れる感覚を感じる音だからです。


次に50Hz(0Hz~50Hz)

50Hzまで来るとヴーーンという音が聴こえると思います。この辺りがいわゆる重低音と言われます。


次は50Hz~80Hzの音(50Hz~80Hzの間の音を含んだ音)

50Hzから下の音は鳴っていません。これでもかなり音としては太いと思います。


次は30Hzから50、70、100Hzと段々音が高くなっていきます

聴こえ方が段々変わっていくのではないでしょうか。



次は100Hzから500Hz

500Hzまでいくと低音とは呼べませんが、各周波数の違いがわかるのではないでしょうか。


まとめると

よく重低音ブースト、低音強化という売り文句がありますが、具体的にどの周波数をブースト、強調しているのかわかりません。(書いた所でわからないでしょうから)

上で聴いて頂いただけでも、低音には種類があることがわかったと思います。

高音

次は高音の違いを聴いてみます。


まずは10000Hz(10000Hz〜)

高くてキンキンした音です


次に6000Hz(6000Hz〜)

キンキンとした音にシャリシャリとした音が加わり、聴きとりやすくなってきました。


4000Hz(4000Hz〜)

更に下の周波数を足していくと、当たり前なのですが音が大きく、輪郭がはっきりしてきます。


高音にも種類があり

高い高音、真ん中ぐらいの高音、低い高音があるということです。

例えば楽器でいうとドラムのハイハットに含まれる高音の種類と、クラッシュシンバルに含まれる高音の種類は違うわけです。

ボーカルだと、女性シンガーと男性シンガーで当然声の高さが違います。
両者の声を余すことなく聴きとりたいとなると、全ての種類の高音が出るものが必要になってくるわけです。(特定の高音域が出ないということはまず起きないはずですが)

イヤホン・ヘッドホンを探す際、高音が出るものを探したい人は参考にしてみてください。

(今回はあえて中音域は飛ばしました、何故なら中音域は誰でもその違いに敏感だからです。人の話し声がこの中音域に該当し、人間が一番聴き取り易いと言われています。)

音の広がり

次は音の広がり、定位と呼ばれるものが関係してきます。

ただし、ここでは音の広がり、つまり広さについて扱います。

百聞は一見に如かずということでまずはこれを聴いてください。

この音は最初、ほとんど真ん中だけで鳴っていますが、徐々に左右に広がっています。

これが広がりです。


次は真ん中だけの音を聴いてみてください


次に広がりを持たせた音

明らかに違いを感じることができたと思います。



次に図で表してみます。(あくまでもイメージで、実際に下の図のように鳴るわけではありません)

楕円形が人の頭、その中の二つの丸が耳、水色が音が鳴っている範囲だと思って下さい。

これをパターン1とします。


次にパターン2


パターン3

パターン1~3まで水色の範囲が違い、これが広がりの違いになります。

繰り返しますがこれはあくまでもイメージの話で、本来の聴こえ方と全く違うということはないですが、このままの図通りに聴こえるわけではありません。

なんとなくのイメージで大丈夫です。

ADSR

ASMRじゃないです、ADSRです(笑)

これは

ATTACK(アタック)

DECAY(ディケイ)

SUSTAIN(サステイン)

RELEASE(リリース)

の頭文字です。

一応説明しますがここまでマニアックなことは覚えなくてもいいです

上のシンセ(3xosc)ではAHDSRになってますが

めちゃくちゃざっくり説明すると

例えば、あるドンッ!という音があるとします。
このドンッ!の内の”ド”がアタック

”ン”がサステイン

”ッ”がリリースぐらいに思っておいてください。


本題に入ります


ADSRの主にアタックとは何かを理解するために下の二つの音を聴いてください。

Kick1


Kick2

違いがわかりましたでしょうか?

全くわからない場合は、耳にダメージが出ない範囲でボリュームを上げて聴いてみて下さい。

具体的に説明すると

一つ目のKick1はドン!という音で迫力がある音

対してKick2はトン、ぐらいに聴こえたのではないでしょうか。

擬音表現には個人差があると思うのでなんか違うと感じただけで十分です。

これはアタック感と言われます。

実はこの二つの音は、元は同じ音です。

Kick1はそのままの音、Kick2は意図的にアタック感を弱くしています。


これは別にアタック感がある方が良いという話ではなく

好みの問題です。

アタック感を出しすぎると音に奥行きがなくなったりします。


ただし、音楽のジャンルによってはこのアタック感がないと
気持ちよく聴こえない場合があります

解像度

解像度が高いとか低いとか聞いたことありませんか。

端的に言うと、音の輪郭がはっきりする=聴き取りやすい

ボーカルの声が良く聴こえる、聴こえないというとわかりやすいかもしれません。


では実際に聴いてみてください。

(下の音源にボーカルはないですが)

最初は解像度が高い音源


解像度 中


解像度 低

解像度が高いから低い音源にいくに連れて、細かい音の質感を聴き取りにくくなってきませんか。

実はこれ、曲のデジタル的な情報量を下げていっています。

なので、一概に解像度だけの問題ではないですが
音の輪郭がボヤっとしてくることを体感できれば十分です。

まとめ

音質の違いと呼ばれるものは細かいものを除けば上で紹介した内容がほとんどです。

これらの違いを理解すると

例えば家電量販店などで、色んなイヤホン・ヘッドホンの試聴ができますよね。

その際、今回紹介した違いを意識して比べて聴いてみてください。

または、自分の好きな曲を2、3曲聴いてみて下さい。
(できるだけ違うジャンルの方が違いがわかりやすいです)

前より確実にその違いに敏感なはずです。

そして、今までなんとなく違うなあぐらいの感想だったのが

ある程度言語化してその違いを説明できるようになっているはずです。

何故なら、今までは音質の違いと言っても何に注意を向けて聴けばいいかわからなかったからです。

これからは
例えば、
イヤホンAはアタック感はあるけど、音の広がりはイマイチだな。
対してイヤホンBはAのようなアタック感のある音質じゃないけど、音の広がりは優秀だな


イヤホンCは40Hz~50Hz辺りの低音まではっきり鳴ってるけど、解像度は悪いな。
イヤホンDはCほど低音がはっきり鳴らないけど、解像度が高いな。

と、このように言い表せるようになるわけです。
(ここまで説明できるようになるといよいよもうオタクの世界ですが)


以上が音質の違いについての解説になります。


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コメント

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