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Shanling M3Xという所謂DAP(デジタル・オーディオ・プレイヤー)
少し前に購入したのでレビューします。
このM3Xですが発売から時間が経っていて今更感ありますが、レビューは多いに越したことはないと思うので書き残しておきます。
結論から言うとたしかに高コスパで、入門機として最適だと思います。
以下に所感をまとめましたので参考になれば幸いです。
スペック
※Amazonの商品の説明から引用
SoC:Snapdragon430
OS:Android7.1
DAC:ES9219C Dual
DSD:11.2Mhzネイティブ再生
FPGA:ハイクラスモデル技術を継承
クロック:KDS製低位相雑音水晶発振器
メモリ:2GB RAM +32GB ROM
MQA:フル・デコードに対応
DAC駆動方式:シングル / デュアルの切り替えが可能(シングルエンド時)
バッテリー:最大23時間の連続再生が可能
ディスプレイ:4.2inch HDスクリーン
スペックを羅列するとこんな感じ。
補足
・3.5mm、4.4mmジャック搭載
・音量調整ダイヤル
・曲再生、戻し、送りボタン
詳しい方はなんとなくこのスペックでなるほどとなるかもしれませんが、端的に使用感を表すと
サクサクは動かないが普通に使えるレベルの操作感。
YouTubeも普通に観れます。Amazon Primeも観れます、ディスプレイ(Sharp製らしい)は大きくはないですが綺麗。
DACも十分にパワーがあるので、ある程度高インピーダンスのヘッドホンも鳴らせます。(SennheiserのHD600:300Ωで試しましたが十分に鳴らせています)
バッテリーの持ちですが、3200mAhの容量で
シングルDAC接続時:最大23時間
デュアルDAC接続時:最大20時間
バランス接続時:最大19時間
Bluetooth接続時:最大46時間
とバッテリーの持ちは良く、ハードな使い方をしない限り一日は余裕で持ちます。
そこまで頻繁に使わないので週に三回ぐらいしか充電していないと思います。
音質
DAPで一番重要な音質について。
端的に言うとバランスの良い音質だと思います。
硬すぎず適度に分離感があり、音場もまあまあ広く、中音域が自然に強調されているような印象。イヤホンやヘッドホンのポテンシャルを引き出してくれます。
面的ではなく立体的で、モニターライク寄り若干距離感を感じる音像ですが分析的ではなく聴き疲れしにくい音だと思います。ヴォーカルだけが強調されることもなく極端に小さく聴こえるようなこともなく全体を聴かせてくる感じ。
これはイヤホンなどの性能にある程度依存しますが、例えば音源のミックスに多少粗があっても気持ちよく聴かせてくれるなと感じることもありました。
筆者は比較的高級機と呼ばれるオーディオインターフェイスを二つ所有していますが、そのヘッドホンアウトと比べてそこまで聴き劣らないと思いました、むしろ鑑賞用ならM3Xの方が楽しく聴くことができると思いました。
Android OS
Androidが搭載されているのでストリーミングサービスが使えます。
Spotify、Apple Music etc…今は大半が音楽を聴く手段としてストリーミングサービスを使用しているのでこれらのアプリを使えることは重要。既に書きましたがもちろんYouTubeも観れます。
ただしアプリを入れすぎるとM3Xのスペック的に動作が重くなるかも。ということで試していませんがゲームなども厳しいでしょう(DAPでやる人も珍しいと思いますが)
Google Play Storeは最初にインストールされているAPK Pureというアプリからインストールできます。
ただ、複数のストリーミングサービスのアプリを起動した状態で音楽を再生しようとするとうまく再生されないという現象が度々起こります。おそらくですが、異なるサンプリングレートの曲を再生しようとするとこの現象が起こる気がします。
例えば、TIDALで96kHz/24bitの楽曲を再生→停止、TIDALを起動したままSpotifyで圧縮音源を再生→再生されない又は音が途切れ途切れになる。この順番だとほぼこの通りになり、TIDALのアプリを落とすと普通に再生されます。
iPhoneと比較
iPhoneを普段使いしてる身としてはiPhoneとあまり音質が変わらなかったら正直M3Xを買った意味がない、ましてや利便性はiPhoneの方が圧倒的に高い。
iPhone SE第二世代と音質を比べてみました。
iPhoneの音質(M3Xと比べて)
・全体的に若干硬めの音質
・周波数レンジが少し狭い(特に重低音)
・分離感がなくまとまった音像
・音の情報量が少ない
M3Xはこれらの特性の逆の印象です。さすがにiPhoneと違い音楽再生機として良い音を鳴らしてくれます。
その他機能
このM3Xは他にも色んな使い方ができ、USB-DACやBluetoothレシーバーとして使用できます。
ただ、USB-DACとして動かしている時は大体1時間~2時間使用していると突然本体の電源が落ちることが多々ありました。
Bluetoothレシーバーとして使用している間は少し安定しない時がありますがそれなりに使えています。(iPhoneと接続するとコーデックがSBCになるので音質的にどうかという懸念がありますがiPhoneから直接飛ばした時の音質よりはいい音質です)
まとめ
コスパが良くDAP入門に最適だというレビューをよく目にしましたがその通りだと思います。
特に4.4mmのバランス接続で聴いた時の音質はiPhoneのそれとは違い非常に音楽的でいい音だと思います。もし少し良いイヤホンやヘッドホンを持っていて特に再生機を持っていないなら購入してみる価値はあると思います。
あと、ケースが付属していないのですが公式から出ているデザインがX!っていう感じで不評らしいです。(笑)
この記事が参考になりましたら幸いです。
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